2016年10月15日、早稲田大学 大隈記念講堂にて開催された「柳家喬太郎×『昭和元禄落語心中』」イベントに参加してきました。
>> enpaku 早稲田大学演劇博物館 | トークイベント「柳家喬太郎×『昭和元禄落語心中』」
初めて落語を生で聞ける貴重な機会だったので、とても楽しみにしてました!
最初はTwitterにぽつぽつ投稿するつもりだったんですが、思いのほか長くなってしまったので、覚えている範囲で箇条書き形式でまとめたいと思います。
レポその1
最初に吉田アナ登場、その後アニメ第一話を20分程度にまとめたダイジェスト映像が流れる。
落語を初めて聞くという人は、私含め1割程度。結構みなさん聞いてらっしゃるんですね……!
アニメファンより、師匠ファンの方が多かったのかも。
その後関智一さん、辻谷耕史さん登場。
吉田アナ「話してる姿がまんま与太郎ですねw」
レポその2
辻谷さんがキャストのオーディションを担当したが、その際にマクラ(フリートークみたいなもの)含めた落語の音源を渡し、3分程度にまとめたものを提出してもらうという方法を取った。
助六役の山寺さんは、自身が落語研究会に所属していたというのもあって、さすがの内容だった。
七代目八雲役の家中宏さんは、マクラから噺までをきっちり演られていた(3分を余裕でオーバーしていた)が「このかっちり? した感じは助六と菊比古の師匠にぴったりだ」と思ってキャストした。
レポその3
でも与太郎役だけはなかなか決まらず、悩んでいたところに「関智一さんはどうですか?」という助言により決定。
だから関さんはノーオーディション。大変なオーディションだったことを知らなかったそう。
辻谷さん「関くんならうまくやってくれるだろう、と思ってましたが、本当にうまいことやってくれた。天才なんです、彼はw」
関さん「偶然にも落語やっててよかったって思いましたw」
(2014年から立川志ら乃師匠に弟子入りしている)
レポその4
柳家喬太郎師匠が登場。
師匠「アニメはさっきのダイジェスト映像で初めて観たが(敢えて観ずに来たとのこと)お世辞でも何でもなく、普通に与太郎の落語がうまかった。
僕は出来心であんなに爆笑もらったことないw
あんなにうまい二ツ目(前座だったかな)だったら聞き続けたいくらい。
そして落語というと、カメラは固定位置(大体正面)で、アニメのように切り替わることがないからとても新鮮だった」
口元をアップにしたり首筋から流れる汗を映したり正座した足裏? を映したり。
レポその5
吉田アナの、落語は今人気出てきてますよね、という話に対して。
師匠「落語の人気にもやっぱり波があって、僕が子供の頃は落語が好きなんてだっせー! っていう反応だったw
今はそういう雰囲気はない。だから落語会全体としてはとても喜ばしいこと。誰彼の落語だけを聞きたい、というこだわりなしに聞きに来る人が増えた感じがする」
レポその6
二ツ目の時点で人気な演者も増えたらしい。
師匠「(ここまで言うつもりなかったんだけど、と前置きしてから)演者側でいうと、二ツ目というのは「落語で食えるためにもっと頑張ろう!」と自分に発破をかける地位なので、ここで食えちゃうと逆におかしい。この地位で甘んじてしまうのでは?(ニュアンスです)という危機感がある」
レポその7
師匠はその後、アニメでもやっていた「死神」を披露。
マクラが面白すぎたw
1)ご自身が所属していた落研がバカばっかりだったのを証明する話一部↓
- 一人が「てえへんだ〜! てえへんだ〜!」と叫びながら校内を走り回り、もう一人が「何があった〜! 何があった〜!」と叫びながらついていく罰ゲームがあった。
- 発声練習時の言葉は、学校の屋上で、近くにあったカフェ? に向かい
「(カフェ名)のおねーさーん! 一緒にお茶 飲みませんかー!」
2)全国の学校で落語を披露した時のある思い出話↓
(「死神」の冒頭で男がしにたいなぁ……的なことを呟くのですが、それに対し)
最前列に座っていた女子生徒「(髪をいじりながら)しねば?」
心がぽきっと折れる音を確かに聞いた……。本当に聞こえるんだ、とびっくりしたとか。
(師匠の体験じゃなくて聞いた話だったかも知れないです)
レポその8
師匠の「死神」は恐怖と面白さがうまいこと同居しているようでした。
私のような落語初心者でも普通に楽しめる、例えるならドラマCDを聴いてるかのような心地でした。
師匠の背景に、その場の情景が見えてくるんです。
演者は一人しかいないのに、複数出てくる人物を混乱なしに判別できたのは、やはり師匠の技なんでしょうね。
アニメでも八代目八雲が演っていたけど、あっちは艶っぽさが出ていたので、演者によって雰囲気違うんだなーと改めて実感。
レポは以上です。来年1月から始まる第二期も超絶期待です!