悠々自適な日々を目指す

波音に抱かれながら眠りにつくような生活を夢見るブログ

【お知らせ】
現在、各記事のアドレスを修正したりしています。
特に検索からいらした方は、404エラーが出たりしますが、ご了承くださいませ。
大変申し訳ございません。。

おすすめ記事にまとめている場合もありますので、よろしければご覧ください。

【SS】捨てるチョコあれば拾われるチョコあり

バレンタイン、ということで珍しく時季ネタを書いてみました。
小説を画像で掲載する、というのをずっと試してみたかったので、ついでにやってみた。
読みやすく載せるって結構難しいです……。

以下、テキスト版も掲載しておきます。


『はあ? お前、あんな冗談真に受けたの? ばっかじゃね?』
『男からのチョコなんているわけねーじゃん』

 わかっていたのに、期待した俺が馬鹿だった。
 あいつは俺と違う。男を好きになるようなやつじゃない。わかっていたのに、「つもり」でいたみたいだ。

 ああ、かっこ悪い。だっさい。
 勝手に盛り上がって手作りまでして、無駄にして。
 勝負なんてとっくに見えていたのに、諦めが悪すぎた。

 でも、今度こそおしまいにする。もう忘れるんだ。
 このチョコは、そのための供物みたいなもの。そう思えば、作った行為も少しは報われる。

「ねえ。そのチョコ、捨てるつもりなら俺にくれない?」

 見ず知らずの、しかも男のチョコをなんで?
 変なやつ。からかわれているんだ。そう思うのに、包み込むような笑顔に自然と足を動かしていた。
「丁寧なラッピングだね。ありがとう、味わって食べさせてもらうよ」

 変なやつ。なのに涙がこみ上げそうになったのは、欲しかった言葉を代わりに言われたせいだ。