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本当に初参戦ですか? 自然さにびっくりなAD-LIVE2016 9/24昼公演レポ

2016年10月2日

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ライブ・ビューイングでの鑑賞でした。
>> AD-LIVE(アドリブ) 2016 - AD-LIVE Project

このAD-LIVE、毎年楽しみにしている舞台です。
私が観劇した回は梶裕貴さん・堀内賢雄さんがメイン演者でした。

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どんな舞台?(知らない方向け)

大まかなストーリーは決まっていますが、細かい話の流れや登場人物の設定・台詞・衣装など、本来ならば細部まで決まっていて当然の部分はすべて演者に委ねられるという、ほぼアドリブで構成された舞台です。

さらに、メインの方は何かしらの言葉が書かれた紙切れ入りのバッグを下げています。
中身の詳細はもちろん知りません。

劇中の好きなタイミングで引き抜いて読み上げ、リアクションをしなくてはなりません。
何回実行しても可。
まさに「罠」としか言えない仕様。

基本、舞台は二人で演じます。

今年は片方が構成を担当し、もう片方は何も知らない仕様

AD-LIVE2016共通のあらすじはこちらを参照。

>> AD-LIVE(アドリブ) 2016 - AD-LIVE Project(共通のあらすじページへ)

昼夜2回公演だったんですが、

  • 昼:梶さんが構成、堀内さんは何も知らない
  • 夜:堀内さんが構成、梶さんは何も知らない

という流れだったそうです。
舞台後のトークで初めて知りましたが、確かに過去と比べてわりとスムーズな展開だなぁと思いました。

でも! だからこそ、ベテラン堀内さんのアドリブに見えない自然な演技が本当に素晴らしかった。
初参戦とは思えないほどこなれておりました。
舞台後に登場した、AD-LIVEプロデューサーである鈴村健一さんも絶賛。

紙切れを引き抜いて、その場の流れに相応しくない言葉が出てきても慌てず笑いを取ってみせたり、梶さんの無茶振りにもきっちり応え、終盤のシリアスシーンもしっかりとこなす。

これは梶さんもですが、「本当にセリフ決まってないんですよね?」と問いかけたくなるような場面ばかりでした。

そして「実は狙っていました」と言われたら納得してしまいそうなキャラ作りと梶さんの構成の一致ぶりよ。

堀内さんが自らチョイスした舞台衣装が素晴らしい

梶さんは以下の設定を仕込んでいました。

  • 二人は親子
  • 堀内さんは画家。心に悩みを抱えていて、それが原因で実力はあるのに売れないでいる
  • 堀内さんを助けるために、梶さんがマインドダイブしてきた

堀内さんが舞台上に姿を現す前に「彼は画家」の設定が明かされます。
そして、満を持して彼が登場した瞬間……大多数の人が「確かに画家だわ」と納得したことでしょう。

何にも知らないはずなのに「頭は銀髪(白髪だったけど←)・派手な赤いシャツにネクタイ」という、何となく芸術家っぽい出で立ち。
※イメージ画像
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堀内さん的には別設定のつもりだったみたいなんですが、すんごい奇跡ですよね〜!

ちなみに親子設定は……

お二人を知っていれば、普通は以下のように思いますよね?
(知らない方のために、現時点での年齢を記載しておきます)

  • お父さん:堀内さん(59歳)
  • 息子:梶さん(31歳)

最初は二人とも記憶を失っている状態ですが、梶さんがマインドダイブしてきた際、なぜか服のポケットに「あなた達は親子です」という情報が書かれた紙切れが入っていたため、互いの予想通りであろう親子状態でいました。

が。

途中で梶さんが記憶を取り戻します。
そして、「パパ!」と言ったのです。自らを指差して。

親子の配役は逆だったのです。

お父さんよりも渋い声で
「パパ!」
「パパありがとう! 僕嬉しいよ!」
という可愛らしい台詞がぽんぽん飛び出す。

息子よりも可愛く高い声で
「パパはそんなお前が好きだぞ!」
「ゲンジロウ(息子の名前。漢字は忘れてしまいました^^;)、お前は本当に可愛いな~」
という親バカ台詞がぽんぽん飛び出す。頭も撫でちゃう。
(そして舞台後トークで、梶さんは堀内さんに「最初に失礼なことをするかもと謝りましたがほんとすみませんでしたと頭を下げる←)

見た目は確かにアンバランスなのに、だんだん親子に見えてくる不思議。
役者ってすげえや……。

大好きな息子を助けるために駆けつけたお父さんは、実は……

息子が小さい時に亡くなっていて、魂だけの存在でした。
息子も記憶をすべて取り戻し、心に抱えていた悩みも解決し、あとは無事目覚めるだけとなった時に、その事実が発覚します。

目覚めのタイムリミットが迫る中、息子は2つの選択に迫られます。

  • 現実に目覚めず、お父さんと一緒の場所(天国)へ向かうか
  • 目覚め、画家としてこれからを生きるか

お父さんはどちらの選択でもかまわないと言っていましたが、(物語的にも)画家としてこれから頑張って生きて欲しいと願っていたでしょう。

タイムリミットが訪れた中、息子が選んだ道は……

天国でしたー!

客席がちょっとざわめいていたのは、「えっ天国来ちゃうの!?」って私含め思っていたからでしょうねw

舞台後トークで鈴村さんが「あそこで天国に行くルートを選択するとか、さっすが賢雄さんですよね!」と笑いながらお客さんの気持ちを見事代弁してくれましたw

梶さんも「まさか天国に来るとは思ってなかったんで、ちょっとあたふたしちゃいました」的なことを言ってました。本当にさすがすぎるぜ……。

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まとめ

毎年、アドリブのはずなのに神がかった奇跡が起きるこの舞台。
それはやっぱり、声優さん達のもつスター性のおかげなんでしょうね〜。

ストーリーをじっくり堪能するというよりかは、誰かと一緒にワイワイ楽しみながら気軽に観るタイプの舞台ではありますが、本当に面白いです!

↑私が去年観た舞台のキャストです。浪川さんの運のよさ、岩田さんのベテランぶり、鈴村さんの器用さが十二分に堪能できた面白素晴らしい舞台でした(^^)

Ayumu Michino

道乃歩みちのあゆむと申します。
創作と写真と一人時間をこよなく愛する人。

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