9月10日(土) 23時〜25時の2時間、NHK-FMで放送されました。
放送前の5分番組でやっていた「しめなわ」ネタを散々引っ張ったり、安定のトーク長すぎで予定より早くゲストの堂島孝平さんが登場したり、その堂島さんをちょいちょいいじったりと、予想通りのほのぼのぐだぐだラジオではありましたが……
本当によかった。頭からお尻まで、KinKiの魅力が遺憾なく発揮されていた。
貴重な、KinKiのレコーディング風景話
今回、シングル『薔薇と太陽』、アルバム『N album』の共同作業者という立場だった堂島さんから、いろいろと貴重なお話が聞けました。
今までたくさんの楽曲をKinKiに提供してくださってはいたけれど、レコーディングに立ち会うのは初めてだったとのこと。
以下、頑張って文字起こししてみました。
※名前欄については以下の通り。
光→光一さん
剛→剛さん
堂→堂島孝平さん
それぞれのレコーディングスタイル
(お互いがお互いのレコーディング現場を知らないからどうだった? という流れから)
堂:光一くんはね、あのー……パッと入ってきたときに、やっぱりスロースターターだよね。
光:うん、そうね。まず雑談から始まる。
堂:まず座って「あーーー!」(おっさんのでっかい溜め息みたいなw)
光:「あーこれ起きねえぞ」みたいなの言いながらね。(声が、かな?)
剛:なるほど。
堂:そういう感じから始まって、で、声が出てきた時からぱーんと威力を発揮する。
堂:剛くんはね、あのなんか「ふわー」っと来て、仙人みたいに帰る。
(光一さん大笑い)
堂:「あれ、歌ってた? 今歌ってた?」みたいなね。
光:すごいねそれ、仙人!?w
堂:「ふわー」っと来て、さっきまでここで話してたはずなのにと思って。もう歌ってんなーって。
剛:俺もう「ファファファーーー」ってやって「ファファファーーー」って帰りますもんね。
お互いひとりしかスタジオにいないのに……
堂:でもね、二人とも面白いのが、お互いがいない時にお互い相手の話をよくしますよ。
剛:うん、うん。
光:あー……
剛:してるしてる。
堂:これはほんと面白いなと思って。
堂:で、例えば光一くんから「いや、剛くんがさ、こういうの好きだから」とかさ、言うじゃん。
(二人、というか特に剛さんが相槌をうつ)
堂:剛くんからは逆のことを(多分、「聞くじゃん」的なことを続けて言ってる。うまく聞き取れず)。
でね、4・5ヶ月くらい一緒にいたでしょ。なんか俺、伝えなきゃいけないのかなと思って。途中から俺、覚えてなきゃいけないのかなと思ってさw
剛:いやいやいやw
光:いや、やっぱりちょっと想像しながらは歌うよね。例えば歌割りなんかも最終的にはどうなるかわかんないけど、まあ、
「おそらくここ、歌割るところやろうな」
っていうところは、
「彼やったらどういう歌い方するのかなぁ」
みたいなことを想像しながら歌わないといけないかなぁって。そういうのもあるから。
堂:なんかそれはね、すごくこう「補完関係」ってね、ツイート*1ツイート1、ツイート2しましたけど。
相手がいないんだけど、歌としてね。そこに相手を存在させながら歌ってるという感じは、すごい二人に感じた。
剛:まあ、それはもうしてますね。普通に。
堂:それがバッチリ合うから。なんか……気持ち悪いよねw すごいよね。
光:気持ち悪いなw
剛:確かに、それは本当に誉め言葉と捉えて、ほんと気持ち悪いでしょうね。
堂:だっていないんだよ、その時に、相手が。
で、そっちの(相手の)歌もそんなに聴いていないわけじゃない。歌うときに。それが合わせたら合うわけだから。
剛:これだって、急にね、俺のオカンとレコーディングしたら合わないですもんね。親やのに。
堂:いくら家族でもねw
剛:家族でも合わないってやっぱり。
堂:やっぱり長らくさ。
剛:長らくですよね〜。
堂:10……2、3歳ぐらいからずっとやってるんでしょ? すごいよ。
光:不思議なもんですな。
もう、何だろうこの人たち……って思いました。
長いつき合いがあったとしても、想像しながら歌ったとしても、綺麗にシンクロしたりハモったりなんて狙って狙えるものじゃないのに、です。
バカみたいですが、こういう言動を目にするたび「この人たち、本当に3次元にいるんだろうか……」って思ってしまいます。
しかもレコーディングスタイルから見るに、やっぱり二人は対照的なわけです。
光一さんは徐々にエンジンをかけていくタイプ。
剛さんは最初から(おそらく自分の感覚に乗せて)さらっとこなすタイプ。
けれど、ぴったり重なる。重なってしまう。
KinKiすげえ。気持ち悪い(誉め言葉)。
周りの、しかも二人に近しい方からこうしたお話が聞けて本当に嬉しいですね。説得力も抜群。
その気持ち悪さ(褒め ry)から素晴らしい曲がたくさん歌われてきたんだなと、改めて思いました。
吉井さんからメッセージがありました。
まさかお聞きできるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。
お話を要約しすぎるくらい要約すると、今回提供いただいた2曲にはそれぞれ「裏テーマ」なるものが存在していて、
- 『薔薇と太陽』の裏テーマ:光一サイド
- 『ホタル』の裏テーマ:剛サイド
という設定だった……なのですが、それ以外にも大事な部分があったのでやっぱりそこだけ文字起こし。
(吉井さんは楽曲提供の話をいただいた時に「ようやく来てくれたか」という嬉しさがあったこと、『薔薇と太陽』は歌謡曲を意識した作り、歌が乗った時はとても感動して嬉しかったことなどを話してくださいました。
そして『ホタル』の裏テーマは剛サイドであるという話から続けて)
KinKi Kidsのお二人の、独特の、ジャニーズの中でも少し僕が感じるのはやはり「異質」な、独特のエロティシズムみたいなのを感じていて、(『ホタル』に関しては)剛さんが持っているエロティシズムというか、そういうものが少し、僕なりに注入できたらいいなと思って作らせてもらいました。
ちょっと、日本の夏のこわさというか、懐かしさというか、そういうものも自分の中で『ホタル』という曲に託したので、ぜひこちらも楽しんでもらいたいと思います。
やっぱり剛さんはえろかったんや!←そこ?
いや、でも冗談抜きでとても納得あるお言葉だったんですよ。
Mステで披露された『ホタル』を観た時に、『薔薇〜』が「動」で『ホタル』は「静」っぽい、とても対照的だと感じたんですね。
そこに、吉井さんの裏テーマの発表です。ピースがかちっとはまった瞬間でした。
そんな『ホタル』が惜しいと思ったこと
ラジオの終盤では、『ホタル』の生演奏・生歌が披露されました。
結論から言うと、ラジオVerはとってもよかった。シンプルな演奏が曲の世界観にぴったりで、その世界に入り込みながら聴いたら泣いてしまうかも知れないと思ったくらい、引き込まれました。
「歌」だけで言えば、Mステで披露されたものよりよかったです。
というのもMステでは、光一さんが出だしで音を外していたという感想が散見されました。
私も、正直そう思っていました。剛さんで持ち直して、結果「よかった」という流れになったなと。
でも、ラジオで披露されたものは間違いなく、1+1=2以上の結果をもたらしていた。
二人でないと駄目だと、二人で歌わなければ意味がないと、心から思いました。
だからこそ惜しかった。
このパフォーマンスをMステでも披露できていれば、「素晴らしかった」という感想がもっと聞けたかも知れない。
ファン以外の方にもっとアピールできたかも知れない。
そう思うと、とても悔しくて……。
歌終わりで、光一さんは「歌の準備がバタバタとしていたのでやばかった(おそらく集中しにくかった?)」というようなことを嘆き気味に言っていたので、ご本人も「あかんかったなぁ……」と思っているかも知れませんが。。
まとめ
そんな、ちょっぴりのもやもやは残りつつも、楽しい2時間でした。
KinKiの魅力がたっぷり詰まった贅沢ラジオでした。
エンディングでは、バックで流れている『なんねんたっても』のサビを被せて歌う剛さん、何とかトークを続けようとする光一さんと堂島さんのわちゃわちゃ感がKinKiらしくてよかったです。
おかげでトークに全然集中できなかったよ!w
今度は拓郎さんとの絡みも聴いてみたいです。
脚注