KinKi Kids

【N album感想】初期の雰囲気を大人にしたような盛り沢山アルバム

2016年9月23日

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KinKiのお家芸とも言えるバラードメインではなく、様々なカラーをもった曲が詰まっていて、初期のアルバム(A〜C辺り)を思い出しました。
それは間違いなく、共同プロデューサーの堂島孝平さんの力が大きいでしょう。

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全体的に「キラキラ」とした印象のあるアルバム

アイドルらしいキラキラではなく、ポップなキラキラ、です。
二人はほら、アイドルというよりベテランの漫才師ですので……。*1番組『バズリズム』にゲスト出演した際、バカリズムさんが二人の雰囲気をこう表現した

80年代の匂いを感じる『モノクローム ドリーム』
ライブ映えしそうな格好よさが目立つ『Plugin Love』
花言葉が「王者の風格」という豪奢さながら、歌い方がどこか可愛らしい『KING PROTEA』

吉井さんが裏テーマを込めて提供してくださった『薔薇と太陽』『ホタル』はひときわ強い輝きを放っているかよう。

あ、シングル曲の『鍵のない箱』ですが、改めて聴くとやはりイントロが最高です。あそこだけでご飯何杯もいける。
前回書いたKinKiの好きな曲ベスト10には入れていませんが、最近のシングルでは結構好きな曲です。

ラストの『なんねんたっても』を聴き終えると、2時間ドラマを観終わったかのような余韻が残り、もう一度頭から再生したくなります。

堂島さん提供曲の中でツボなのは『モノクローム ドリーム』『夜を止めてくれ』

どちらも、私のツボである歌謡曲な雰囲気だからだと思います。
特にサビは、歌詞の内容に合わせた哀愁を漂わせながらも、とってもキャッチー。

堂島さんとKinKiの相性のよさには本当に驚かされます。

『ホタル』はより情景が浮かびやすく、心に染み入る

前回の生放送ラジオで聴いたVerが一番のお気に入りなのは揺らがないのですが、原曲は曲の情景がより鮮明に浮かび上がります。
私が思い浮かべたのはこんな雰囲気でした。

ところどころで響く篠笛が、夏の終わりの物悲しさ、そしてノスタルジックな気持ちを助長させてくれます。

剛さんがいろんな場所で「故郷である奈良が好きだ」と公言なさっていますが、吉井さんも、もともとはご自身の故郷を歌う詩をつけていたんだそうです。*2月刊SONGS 2016年 VOL.166の光一さんインタビューより
私は生まれも育ちも同じ場所にいるので故郷と呼べる場所はないのですが、先のような気持ちを抱くのは「故郷への想い」がベースとして残っているからかも知れません。

『陽炎 ~Kagiroi』にKinKiの真骨頂を見た

剛さんが作詩と作曲を、堂島さんが作曲を担当している曲です。

『薔薇と太陽』では互いの得意分野を同じ画面に揃えてパフォーマンスをすることでKinKiの魅力が新たに開花されたのに対し、こちらの曲は「これぞKinKiだ」と、もともとある魅力をさらに感じさせてくれます。

二人のボーカルが入れ替わり立ち替わり響いたかと思えば、時には一瞬あるいは長く重なり、かと思えば時にはバックで別の歌詞をコーラスしたり……以前のアルバム「Φ」に収録されている『lOve in the φ』を彷彿させる複雑な歌割りをしていますが、それ以上です。

聴いていると、不思議な心地よさを覚えると同時に鳥肌が立ちそうになります。
どちらも違う感情ではあるんですが、起因は「二人のボーカルの相性と溶け合い具合」これのみです。
「二人の歌い方は対照的なのに、まるで一つに聴こえる」はこの曲が一番証明しているといっても過言ではない。
KinKiに馴染みのないあなたは、ぜひ試聴してみてください。どっちが歌っているかわからなくなると思いますよ。

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ラストが『なんねんたっても』なのが、長年ファンとしてはじんわりしてしまう

初回盤を購入したので、MVも観ました。
『硝子の少年』から『薔薇と太陽』までの映像が代わる代わる流れ、それを二人が眺めているという内容です。

本人達は若干ふざけてるんですが、私はいろいろ思い出してしまって、歌詩の内容も相まって若干泣きそうになってしまいました。
最初から最後までユニゾンとしてくださった堂島さんに、何万個の「いいね!」を贈りたい。

ファンを離れていた時期もありますが、なんだかんだで彼らが10代の頃から見てきて、曲を聴いてきました。
我ながら長過ぎるファン歴だと気持ち悪くなりますが、それだけKinKiってどこかほっとけない魅力を持ってるんですよね。
すでにアイドルというよりアーティストな見方が強くなってきていたりしますし。

これからもっとおじさんになっていくでしょうが、それでも変わらず、新曲が出たら買って、ライブがあったら足を運ぶんだろうなーと。

これからの二人がまた、楽しみになりました。

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脚注[+]

Ayumu Michino

道乃歩みちのあゆむと申します。
創作と写真と一人時間をこよなく愛する人。

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