小説

今月読んだ本(2018年5月)

2018年6月13日

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簡単に説明:
「一ヶ月に最低3冊は本を読む」という目標を掲げているため、月末 or 月初にまとめています。
漫画は除く。

何気に2ヶ月ぶりです。先々月は小説のリハビリに励んでいたら「あっという間に月末、だと……!?( ゚д゚)」というまるで漫画のような展開になってしまっていたためです。

しかし5月も2冊しか読めなかったw
せっかくなので、AmazonのPrimeReadingを活用してみました。プライム会員の享受は受けないと(`・ω・´)

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パッとしない子

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小説自体はSSほどの長さなんですが、なかなか考えさせられる……というか、難しい話だなと思いました。

この話の主人公は、人気アイドルグループの一員となった*1イメージとしては嵐かな? と想像青年の弟の元担任で、青年にも授業を教えていた先生です。
番組の企画で彼が母校を訪れるということで、学校はまるでお祭り騒ぎでした。主人公も少なからず関わりがあったので、若干浮かれたりしていたんですが……。

この青年は主人公のことを憎んでいるレベルで嫌っていて、それは「自分のことを、テレビに出たりしていても絶対に見ないようにしてほしい。見られたくない」とわざわざ言うほど。
(この先生に自覚があったかどうかはさておいて)主人公は、彼にとっては「自分を慕ってくれる生徒を贔屓にするタイプ」で、クラスも主人公と仲良しの生徒中心にまとまっていたそうです。それに馴染めなかった彼の弟はよく体調を崩していた……。

重箱の隅をつつくように、「先生のここが嫌だった」部分を責められて、けれど主人公はそこまで細かいところは覚えていない。正直言いがかりレベルのものもある。それでも、強い態度には出れませんでした。

これ、読むとどちらの言い分もわかるんですよ。わかるけど、彼の弟と同じく、いい思い出が全くない担任にあたったことのある自分は若干彼寄りです……。
先生にとっては「そんなことで?」っていうことでも、子どもは覚えているんです。嫌なことほど覚えている。
私の担任も、今だったら絶対訴えられているレベルでした。あまり詳しく書くとアレなんでここまでにしておきますが、他のクラスの生徒になりたいと毎日思ってました。

ただ、先生の大変さも何となくですがわかります。ひとりひとりを丁寧に見ていたら、自分が参ってしまう。それに、慕ってくれるっていうのは誰でも嬉しいですしね。そりゃ、そっちの子たちのほうが記憶に残るわなーって。

こんな感じで、読み終わってからしばらく悶々と考え続けていましたw

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ナベちゃんのヨメ

同じく、SS程度の長さの小説です。
こっちも、若干後味が悪いですw

「ナベちゃん」というのは、主人公が大学時代に所属していたコーラス部の「男友達」でした。
異性ながらあまり男子っぽくなく、とにかく「いい人」だったために主人公たち女子と気が合っていたようです。
その「ナベちゃん」が結婚をするということでみんなはおめでとうムードになりますが、その婚約者は皆の目から見るとどうにも「やばい」人でした。

結婚式の参加前、一度ナベちゃん・その婚約者と会う機会があったのですが、その「会いたい」メールの時に「女子は直接僕と連絡を取らず、他の男友達経由で連絡してくれ」とナベちゃんからお願いがありました。
その時から主人公たちは「なんなんだろう?」と違和感を持っており、その時点では私は「まあ、嫌な気持ちはしないよね確かに」と思っていたんですが……

会った時に、婚約者とは初対面なのに「参加する女子はみんな、婚約者の友達ということにしてほしい」「披露宴の余興で歌を歌ってほしいが、歌詞は二人の幸せを願うような、二人のために作ったとわかる歌詞にしてほしい」という、びっくりするようなお願いをされます。
ここで、まわりの友達は婚約者の過去を調べたり、ナベちゃんに結婚をやめるよう言ったほうがいいんじゃないか、と相談したりします。

これも、難しい話ですよね。
第三者の目から見れば、その婚約者は確かに「やばい」人に見えます。歌詞のお願いも、ナベちゃんではなく彼女からのものです。

短い話なので、ナベちゃんと彼女たちがどこまで仲良しだったのかはわかりませんが、読んだ限りでは「そんな相手やめなよ」と堂々と言えるような仲ではないと思いました。
女同士で集まって、話のタネの延長上みたいな雰囲気(に見えた)での提案ですからね……。

ただ、心の底からナベちゃんを心配した上での「やめなよ」だったら、ナベちゃんは考えてくれたんじゃないか?
本当は止めてほしかったんじゃないのか?
ナベちゃんの心情が描写されていないからこそ、いろいろ考えてしまいます。

脚注[+]

Ayumu Michino

道乃歩みちのあゆむと申します。
創作と写真と一人時間をこよなく愛する人。

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