KinKi Kids

【SONGS感想】KinKiのふたりぼっちな空気感を十二分に味わった30分

2016年11月19日

心が震えました。

どう表現すればいいのかわからないし、マイナスにも思えるかも知れませんが、軽い閉鎖感を覚えるくらい、KinKiファンの間では時々見る表現だった「ふたりぼっち」の言葉がぴったりの、濃い30分でした。

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なぜ、儚く見えてしまうんだろう

つくづく、KinKiというのは「アイドルらしいキラキラ」を感じないデュオです。
決して悪い意味ではなく、個性として成り立っています。
デビュー後からしばらくはそういったキラキラはありましたが、近年はむしろアーティストと言った方がふさわしくすらあります。

彼らが歌ってきた曲に儚い系統のものが多かったから、そういうイメージが刷り込まれているのでしょうか?

『愛のかたまり』が、儚さイメージを確固たるものにしたかも

言わずと知れた、合作曲ですね。

参考リンク:愛のかたまり KinKi Kids 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索

歌詞を見るだけだとラブラブなカップルのイメージが浮かびますが、メロディと二人の歌声が加わると砂上の楼閣のような雰囲気や、「二人だけしか存在しない世界」といった、ある種行き過ぎのイメージも加わります。
こう考えると、『愛のかたまり』がKinKiにとっての代表曲のひとつである説得力が増しますし、特別であることも理解できます。

ナレーションの

僕はこの歌の中に、二人の本当の姿が息づいていると感じた
”KinKi Kidsとは” その答えは、二人が作った曲の中にある

という言葉は本当にその通りだと思うし、すべてを物語っています。

極めつけは、剛さんの言葉

光一さんももちろんですが、剛さんは、本当にKinKiを大事にしている。

2人になった時というのは、2人以外のアーティストが到底入れないような世界っていうものを確率してくようなイメージ

雑誌『TVガイドPERSON VOL.49』でも似たようなことを語っておられました。

「ありのままで自然体の自分を見せられる場所がKinKiですからね」というインタビューアーの言葉を受けて、「そこには、二人以外の誰も入って来れない。来させたくないんです(以下割愛)」と答えていた。

どんなグループでも、誰にも真似できない「特色」「唯一無二」な部分はあって当然だと思います。でも不思議と、そういった当たり前の感覚以上のものを与えられた気分になりました。

ホームであり、聖域のようでもある。
KinKiの活動時にはリラックスした表情が目立つ光一さんも、同じ気持ちを持っているとわかります。

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『KinKi Kidsとは何か』の思いは共通している

■光一さん

自分の中で「KinKi Kidsで、二人でこういう曲歌えばすごい良い曲になるよね」って感覚みたいなやつはあるんですよ
でもそれは多分、一番KinKi Kidsというものを自分が理解しているからこそだと思うんですよね

■剛さん

誰かにやらされたり、作られたものはKinKi Kidsではないと思う
2人が笑えることとか、笑えるものとか、好きだと思えるものとか、こと
それを形にしていくっていうのがKinKi Kidsで僕はありたいかな

一見「それぞれの意見だろ」と捉えられるかも知れません。
しかし雑誌や他の番組で、剛さんが光一さんの言葉を、光一さんが剛さんの言葉を、言葉・態度で示してきているのをファンは知っています。

だからこそ普段も、今年ほどのボリュームでとは望まないから、二人活動増やしてくれ! と願ってしまうんですけどね……。

個人的に、KinKi Kidsは二人組の理想型のひとつだと思っているので、これからもそんな二人にしかできないことを生み出し続けて欲しいです。

Ayumu Michino

道乃歩みちのあゆむと申します。
創作と写真と一人時間をこよなく愛する人。

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